〜胸骨と重心位置がカギになる〜


「体幹=腹筋や背筋」だと思っていませんか?

「体幹を鍛えよう!」
「体幹が弱いとブレる!」

スポーツ現場やメディアでもよく耳にする言葉ですが、そもそも“体幹”とは何を指しているのでしょうか?

一般的には「胴体」と捉えられがちですが、
私たちが考える本質的な体幹とは…


頭から仙骨(骨盤の奥)までを含む「軸」としてのユニットです。





パフォーマンスに繋がる“本物の体幹”とは

スポーツ動作における「使える体幹」とは、
ただ腹筋を鍛えることではありません。





✅ 必要な要素は…

  • 腹斜筋・腹横筋・横隔膜などの深層筋の機能

  • 骨盤と胸郭の安定性(=土台)

  • その上での捻転・伸展・アタックなどの出力動作

これらが連動して機能してはじめて「体幹で動ける選手」になります。






例:野球やラケット競技における“捻転”とは?

「体幹をひねって投げる/打つ」
この言葉だけでは、腹筋をひねるような動きだけをイメージしがちですが、実際はもっと複雑です。

  • 胸郭と骨盤を適切なタイミングで回旋する

  • 体幹が安定していることで軸がブレない

  • 末端(腕・ラケット)に力を“伝える”機能が働く

つまり、捻転=体幹の剛性+分離+重心コントロールの複合スキルです。







「体幹トレーニング」だけでは足りない理由

多くの選手が「体幹を鍛えるためにプランクをする」「体幹メニューをやっている」と言いますが、
“その姿勢で動けるか”が鍵です。

姿勢の条件:
✅ 胸骨の位置が安定している
✅ 踵(かかと)重心で立てている
✅ 骨盤と胸郭が連動している







🟥 体幹が使えない選手に共通する問題

  • つま先重心で立っている

  • 胸骨が前に突っ込んでいる

  • 骨盤が後傾し、体幹が“抜けている”

  • 下半身で作った力が上半身に伝わらない

  • 結果的に、手打ち・腕投げになる







✅ 胸骨と踵の関係がすべての基盤になる

「胸骨・股関節を踵の軸上に乗せる」という感覚を持てるかどうかが、体幹を使う第一歩です。

この姿勢で身体を操作できると…

  • 骨盤と胸郭が安定する

  • 腹斜筋群が自然に働く

  • 体幹からの“捻り・押し出し”が可能になる

  • 肩・肘・膝のケガ予防にもつながる

  • 野球で言えば、投球の強さ・安定感UP



ころも鍼灸マッサージ院が連携しているKOROMOアスレチックトレーニングアスレチックトレーニングでは…

「姿勢を正す」ではなく、“軸を意識して使う”トレーニングを行っています。

  • 胸骨と重心位置の再認識

  • 骨盤と胸郭の分離トレーニング

  • 踵重心+体幹軸でのヒンジ動作

  • 投球・打撃・ランニングへの応用ドリル



感覚ではなく構造で身体を操作することで、
“体幹を使える選手”に変わっていきます。



📝 まとめ

  • 本当の体幹は「頭〜仙骨」まで含む「軸」

  • 腹斜筋・横隔膜・腹横筋など深層筋の連動が重要

  • 鍛えるだけではなく「正しい位置で使えるか」が大切

  • 胸骨の位置と踵重心の意識がパフォーマンスを左右する

  • ケガの予防・球速・スイング力向上にも直結







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