成長期の野球投球フォームチェックポイント

投球フォームの“ここ”を見直そう|ケガ予防とパフォーマンスUPのチェックポイント

成長期の投球は「クセ」がつきやすい?

成長期(小中学生〜高校生)の野球選手は、筋力や柔軟性、骨格が急速に変化する時期。
この時期に誤った投球フォームが習慣化すると、肩・肘の怪我や球速が伸び悩む原因になります。

また、フォームの崩れは単に“形”だけの問題ではなく、身体の使い方(動作の順序・意識・筋力バランス)に根本的な課題があることが多いのです。


成長期にチェックしたい7つの投球フォームポイント

① 軸足の股関節に“乗れている”か?

  • 成長期特有の背骨の硬さや下肢関節の緩さ、筋力の弱さから、股関節を使えない選手が多い

  • 軸足のヒンジ動作(股関節折りたたみ)を使えていないと、上体が突っ込んでフォームが崩れる
    → 骨盤が立たず、体幹が抜けて「腕だけの投球」になりがち

  • 成長期の身体に合わせた股関節の使い方はあります!



② 仙骨~頭部まで“まっすぐな軸”が保たれているか?

  • 頭が突っ込んでいたり、体幹がくの字に折れている場合は体幹の安定性不足



③ 頭部・胸骨が踵のライン上で体幹使えるか?

  • つま先重心で前のめりになると、腰・肩・肘への負担が急増
    → 背中の出力(臀筋・広背筋)が使えなくなる



④ 投球時に上体の開き

  • 並進運動中に上半身の開きが早くなってしまう。

  • 胸をしならせようとすると体幹が抜け、腕投げに

  • 肩を無理やり開こうとして肩甲骨が上がってしまう選手は、胸郭の柔軟性・分離性が不足
    → インピンジメントや野球肩・野球肘に繋がることも




⑤ リリース時に前脚が“ブレーキ”として機能しているか?

  • 着地後に前脚でしっかりブレーキがかかっていないと、回転エネルギーが逃げて球速も落ちる
    → 腰や股関節のねじれによる仙腸関節痛のリスク




⑥ リリース後の“腕の抜け”が自然か?

  • 胸から腕のしなりが出ない場合は、前腕・肘関節・肩関節の動きだけで無理に投げているサイン




⑦ 呼吸が浅くなっていないか?

  • 力んだ投球フォームになると、胸郭が固定されて呼吸が浅くなる
    横隔膜・腹斜筋・骨盤底筋などの体幹の連動性が発されない

  • 腹圧の使い方はパフォーマンスを出すうえで一番大事に




投球フォームは“身体の使い方の結果”

投球フォームが崩れている=動きの「結果」だけに注目しがちですが、
実際はフォームの前提となる立ち方・重心・軸・体幹の使い方が崩れていることがほとんどです。

そこで必要なのは、表面的な修正ではなく、「身体をどう使うか」の教育と再学習です。




KOROMOアスレチックトレーニングでできること

  • 投球フォームを身体構造と動作評価から分析

  • 股関節・胸郭・体幹の連動性を高めるトレーニング

  • ヒンジ動作・踵重心・胸骨の位置を感覚ではなく構造として理解させる指導

  • 成長期でも理解できる動画・視覚教材を活用したアプローチ




ころも鍼灸マッサージ院でできること

  • 投球動作による肩・肘・腰の痛みへの施術

  • リリース後の張りや慢性疲労の鍼灸ケア・筋膜リリース

  • 肩・肩甲骨周囲の柔軟性回復や神経系のリカバリー対応

  • 怪我がある選手でも受けられる動きの再学習サポート




まとめ

✅ 成長期こそ、投球フォームの“土台”を見直すチャンス
✅ ケガを防ぎ、パフォーマンスを伸ばすのは「身体の使い方」
✅ 表面的なフォーム修正だけでなく、「軸・呼吸・重心・股関節」から見直そう
✅ ケガをしている選手もしていない選手も、「育てるフォーム改善」を!







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