つま先重心が野球パフォーマンスを下げる?
〜野球選手が知っておくべき、身体の使い方の落とし穴〜
🔸「つま先重心」はもったいない
野球選手の多くが、こんな立ち方・構え方になっていませんか?
構えのときに股関節に乗れていない(膝も股関節もつま先方向に力が抜けている)
バッティングやピッチングで前に突っ込むような動きになる
守備姿勢やスローイングで、つま先側で体重を支えている
この「つま先重心」の癖。
実は、体幹を使えないフォームを作り、パフォーマンスを下げる大きな原因です。
🧠【つま先重心だと体幹が使えない理由】
① 前方へ体重が逃げ、骨盤が立たない
つま先重心では、骨盤丸まりやすくなります。
結果、腰椎が反って(伸展)、腹圧(腹部の安定)が抜けた状態になるため、体幹がうまく固定されません。
→ 腰が反ったまま体をひねる → 腰や背中に負担
→ 骨盤・胸郭の回旋が連動せず、力が分散
② 地面反力を“腹圧・体幹”で受け止められない
本来、下半身から伝わる力は「骨盤〜体幹〜肩」へとつながって、ボールに力を伝えます。
でも、つま先重心になると:
膝が前に出て、股関節がうまく使えない
体幹で“受け止める”力が抜けて(上半身が前・下方向に突っ込んでしまい)、肩や肘にストレス集中
投球・打撃では力がボールに伝わらない
守備ならボールにぶつかりに行ってしまい、エラーが増える
結果として、コントロールが安定しない・球速が出ない・疲労が抜けないなどの悪循環へ
📉【パフォーマンスが落ちる具体例】
投球で上半身に頼るフォームになり、肘や肩に負担
バッティングで“目線がブレてミスショット”や“ドアスイング”になりやすい
守備で一歩目が遅れ、俊敏な反応ができない
スライディングや送球でバランスを崩しやすい
⚠️【つま先重心で起きやすい野球のケガ】
1. 腰椎分離症・椎間関節性腰痛
骨盤が立たず、腰を反らせて動く癖に。腰部への負担大
回旋動作のたびに、腰部の関節や骨に負荷
腰椎伸展+回旋の過負荷が、腰椎分離症の原因
2. 野球肘・野球肩
体幹からの力を腕だけで代償し、肘・肩にオーバーロード
成長期は特に「内側上顆炎(野球肘の一つ)」「関節唇損傷(野球肩痛の一つ)」など注意
特に関節唇損傷は投手には致命的
3. ハムストリング・内転筋・大腿四頭筋の張り/肉離れ
骨盤が後傾 → 股関節の使い方が崩れる
結果的に筋肉単体への負担が増え、肉離れのリスク大
急なダッシュ・スローで筋肉が切れやすくなる
4. 足関節捻挫
前のめり姿勢で踏み込み・切り返しが不安定
スパイクで地面をつかみすぎて、足首をひねりやすい
【改善するには?】
🔹重心を“足裏中央〜踵”へ
静止姿勢でかかと・親指・小指の3点に体重を乗せる感覚を持つ
特にバッティング・ピッチングの軸足は踵体重で体全身を支えるか?がパフォーマンスに置いて大きな要因
🔹骨盤を立て、腹圧を意識
息を軽く吸ってお腹を膨らませた状態をキープ
特に背中側に入らない選手が多い
この時、胸骨が前に突っ込まないポジションで
骨盤と胸郭の“つながり”を意識する
🔹体幹主導のトレーニング・評価を受ける
パフォーマンス向上とケガ予防は一体です
つま先重心かどうか、専門家にフォーム評価を受けるのがおすすめです
【ころも鍼灸マッサージ院でできること】
野球選手の立位・投球・打撃姿勢評価
骨盤・体幹・足部の連動改善トレーニング
股関節や腹部・背部への鍼灸・筋膜リリース
ケガ後のリハビリ+フォーム改善の一貫サポート
📝まとめ
つま先重心は、野球選手の「フォーム・体幹・パフォーマンス」すべてを狂わせる。
野球の技術練習に加えて、
「立ち方・動き方の土台」から見直すことで、あなたのプレーはもっと良くなります。
気になる方は、お気軽にご相談ください!
🔚まとめ
スマホを長時間使う → 上腕二頭筋&小胸筋が硬くなる → 肩関節の不安定・インピンジメント → 投球障害に!
ちょっとした日常習慣が、プレーに大きく影響します。
投手だけでなく、野手や捕手にも関係する話なので、ぜひ参考にしてください。